投稿日:2021/07/21

開発現場(企画)の「業務内容」と「意識すること」

   

 

はじめまして

ゲーム開発の企画職を10年ほどやらせて頂いているChloeです。
今回は企画(プランナー)の「実際の業務内容」について紹介します。
そこから作業する上で重要なことや、学生時代から意識するといいこと、などに触れていこうと思います。

 

「実際の業務内容」について

ざっくり書き出すと…

・企画書や仕様書等の「書類作成」
・実装したい機能や新しい企画内容を発表、説明する「プレゼンテーション」
・実装された内容が仕様に沿っているか等の「動作確認」
・ゲームバランスを程よくするための「データ調整~動作確認」

などなど、上記ではよくやる作業をざっくり並べてみましたが
開発するゲーム内容によっても変わってくるので、正直書ききれない種類があります。

その中で「共通すること」

業務内容について、どの作業にも共通して言えるのは、
別のセクションの方(プログラマやデザイナなど)に向けた「情報をまとめて連絡、共有する」
ということだと考えています。



例えば仕様書を作成するのは、実装をお任せするプログラマやデザイナさんに
こういった機能を作ってほしい、こういったデザインにしてほしい、
という「情報を明確に過不足なく伝えるため」に作成します。

同じように動作確認は、実装してもらった機能に問題があったり、もう少し調整したい、といったことがないか確認し、
必要があった場合、その内容を「別セクションに伝え、納得して対応してもらうため」に行います。

このように企画(プランナー)の作業は、
企画のセクションだけで完結する仕事はあまりなく、
別のセクションへ情報を伝えたり、指示をすることがよくあります。

その中で「重要なこと」は?

では、誰かに「情報をまとめて、伝える仕事」を行う上で重要になるのはどんなことでしょうか。
ひとつは、相手が「どんな情報が必要なのか精査」し、「過不足なくまとめる」ことが重要だと思います。

当たり前のことなんですが、やりとりする相手はプログラマー、デザイナーなどの別セクションです。
ということは、プログラマーやデザイナーが「どういった情報が必要なのかの知識が多少必要」になりますし、
「わからないことがあればすぐに確認を行う必要」があります。

なので、「どんな情報が必要」なのか精査するために、多方面の知識を勉強する必要がありますし、
「過不足なくまとめる」ためには、協議を重ねて情報を収集し、不要な情報とそうでない情報を判別する必要もあります。

これを行うには、「コミュニケーション能力」「作業の丁寧さ」「責任感」が必要だと思います。

 

「重要なこと」を意識すること

この「重要なこと」が出来ているか(意識しているか)、は新卒採用作品を見る際に多くの人がチェックしています。
というか、意識したり出来ている企画書や作品は「情報が明確に過不足なく伝えられる」作品になっていてゲーム内容が正確に伝わります


あれ、どこかで聞き覚えのあるフレーズですね。
そうですね、実際の業務内容で「共通して行っている内容」と同じですね。

ということは、この「重要なこと」が出来ていたり、意識できているだけで
数多くの応募作品の中で採用担当者の目に留まる、ということです。


では、学生時代に意識することは難しいことでしょうか?
そんなことまったくないですよね。

・まずはそれが「重要」だと認識する。
・それを自分は出来ているか考えてみる。
・出来ていないのであれば、1つづつ意識するように努めてみる。
・1つ出来たと思ったらそれを継続して、別の出来ていないことをまた意識するように努めてみる。



いつから始めても遅くはないですが、早く始めるほうが多くの作品にも反映できますし、精度も上がるのでいいと思います。

かいつまんだ業務内容の紹介でしたがいかがだったでしょうか。

もし「重要なこと」を意識して作業された方が弊社の新卒採用に応募いただいた際は、
必ず作品が目に留まって、面接等でお話させて頂く機会があると思いますので、その際はよろしくお願いします(*^^*)

 

まとめ

・企画(プランナー)の業務では、「情報をまとめて連絡、共有する」ことが多い

・「情報をまとめて連絡、共有する」には、相手が「どんな情報が必要」なのか精査し、「過不足なくまとめる」こと、が重要で
 「コミュニケーション能力」と「作業の丁寧さ」や「責任感」が必要となる

・上記が出来ているかは、新卒採用で作品を見られる際にチェックされている

今はできていなくても、1つずつ意識して作業することで必ずできるようになるし、就職活動に使う作品に反映される