投稿日:2022/02/12

ゲーム制作のタスク管理とその先について

   

はじめに

こんにちは、ゲーム開発の企画職を10年ほどやらせて頂いているChloeです。
今回はゲーム制作をする上でのタスク管理についてお話しようと思います。

まずはじめにタスク管理については、「新人のころ」はそれほど考えなくても問題にはならないと思います。
なぜなら、他の人(チームの上長やリーダー)が、新人のタスクも管理(考えて精査)しているからです。

この状態は非常に心理的に楽で、自分に割り当てられた仕事だけに集中できます。
なので、いざ自身でタスク管理する必要が出てきた時に、管理の手を抜いてしまっていると
遅延が発覚して迷惑をかける(取り返すために周りの作業者の手を借りる)、という通過儀礼がまま起こります。

個人的には、意図的にこの通過儀礼は体験してもらって
タスク管理の重要さを心に刻んでもらうのもいいかと思います。
が、起こさずとも大事だと認識できれば結果オーライですので、少しお付き合い頂ければと思います。

 

そもそも「タスク管理」とは

文字通り、タスク(業務)内容を管理することです。
学生時代に各セクションごとに(プログラム、デザイン、企画など)集まって共同制作した方は経験があると思いますが、
***という仕組みについて、「誰が」「いつまでに」対応する、ということを決めてそれに向けて作業を進めていくことです。
(例を出すと、バトル時のUIを作る場合、まず企画がどういった仕様にするのか考え、デザイナーが素材作成し、プログラマが動作するようにしますが、

それを具体的に誰が、いつまでにするのかを話し合い、合意して管理することです。)

1つのゲームを完成までもっていくために、数多くの仕組みとそれを実装するタスクが存在し、
各セクションの手が止まらず、効率的に作業を行えるようにします。
逆にうまく管理できていない場合、不要な残業や休日出社、といった「本来必要のない業務」が発生してしまいます。

なので、まずはじめてに「***という仕組み」がどれだけ必要で、
それぞれの仕組みについて、「誰が」「いつまでに」対応するかを予定として決めておく必要があります。

 

個人のタスク管理

前述しましたが、新人の場合はあまりタスク管理について意識していなくても、問題にはなりにくいです。
なぜなら管理している人がいるからです。
(いない場合もありますが、その場合すぐにタスク管理の重要性を体感できると思います)

ただ、業務に慣れてくると、徐々に自分のタスクは定期的に報告するだけで任されるようになると思います。
ここで初めて自分のタスクを管理することになります。

日々何がタスクとして存在しているのか、それぞれの進捗状況はどうなっているのか、
それらを踏まえて、定期的なミーティング等で上長やリーダーに報告していきます。
ここで遅延や問題点等があれば、リーダー陣があれやこれやと対策を考え調整してくれます。
(はじめに触れた通り、この時にタスク管理出来ていないと、報告した際に遅延が露呈し関係各所に迷惑をかけてしまいます)

 

複数人のタスク管理

個人としてのタスク管理を問題なくこなせるようになり、
いくつかのプロジェクトを経験していくと、同じセクションの何人か、また新人などのタスク管理を任されるようになります。
おめでとうございます、出世しましたね♪

そうなると新人の時とは違い、自分の作業範疇だけではなく、
もっと大きな機能単位で状況を判断することが出来るようになっているはずです。
(任される前に自身の上長や周りの同僚が、その辺の判断が出来ているか、出来そうかを観察しています)

こうなると自分の業務だけではなく、他の人の業務内容にも目を光らせ、
進行中の業務がどうなっているのか、先の業務がどうなるのかを予想したり、
定期的に問題が発生していないか確認し、それぞれの問題を解決していくことになるので大変です。

でもその大変な作業のおかげで、プロジェクトに関わる人達が滞りなく作業でき
その結果、ゲームの面白さを追求することに時間をかることができて、結果的に面白いゲームが生まれます
もちろん、役職がかわればお給料もアップするでしょう。
また、発言力も強くなるので、自身がやりたいことも通しやすくなるはずです。

話が逸れましたが、個人としてのタスク管理ができるようになったことによって
視野が広がり、結果、複数人、またはセクション、プロジェクト単位のタスクを管理することが出来るようになります。

 

まとめ

かなり簡潔に説明してしまいましたが、タスク管理が出来るようになると

・周りに迷惑をかけてしまうことが少なくなる
・周りの困っていることを解消して頼られる存在になる
・リーダーやディレクターといった、自分の意見やアイデアを通しやすくなる役職になれる可能性がある
・役職がつくことにより、お給料がアップし豊かな生活が送れるようになる

このようなメリットが挙げられると思います。

もちろん、向き不向きや、個々の考えの違いもあり、一概にみんながそれを出来るべきだ、は言えませんが
せっかく制限のあまりない、クリエイティブな環境でモノづくりをするのであれば
作りたいものを作れて、周りを助けられる能力を得ることは、すごく価値のあるものだと思います。

また上記のメリットは、どの業種にも通じる有力なものだと思いますので、
これから社会人として業務を始める方や、あまりタスク管理について気に留めていなかった場合は、
是非意識してみてはいかがでしょうか。