図書館でネタ探し
プランナーのTYです。最近、ブログのネタ探しをかねて図書館で本を借りるのを習慣づけています。
ネタが決まっていなくても本棚のタイトルからブログのネタが浮かぶんじゃないかなと思いながら。
そんな中で、商品のネーミングに関する本が目に留まり、借りてみることにしました。
その本にはコピーライターが商品に名前を付ける時のテクニックや考え方が系統立てて説明してあり、
企画書作成のヒントになるポイントがあったので、簡単に紹介したいと思います。
ネーミングの種類
ネーミングには大きく分けて二つの種類があります。
イメージブランディング
商品をイメージで表現するもの。花の名前を用いた名前、語呂合わせやローマ字の名前など
メッセージブランディング
意味、特徴、理念で訴求するもの。品質や快適さ等が伝わる名前、行動が直観的に伝わる名前など
具体的な商品名の記載は避けていますが、身の回りのもので「これだ」というものが見つかるでしょうか?
また、昔は商品をテレビやラジオのCMで消費者に認知してもらい、購入につなげていくというのが主流でしたが、
昨今は商品が世にあふれすぎていて、ひとつひとつの商品のCMが消費者に届きにくくなっているため、
商品の名前自体がCM(コマーシャルメッセージ)のようになっているようです。
コンビニの棚に並んだ様々な商品の中で「これはこんな商品です」と名前で消費者に伝えているものがありますね。
例えば「一日の栄養はこれ一本」や「〇〇をじっくり煮込んだ△△」のような商品名です。
ネーミングのテクニックを企画書に
企画書は簡潔に企画内容を伝える必要があります。
そのために一目でわかるタイトルや見出し、インパクトのある語句等を使うと効果的です。
それらに商品ネーミングのテクニックが使えるのではないでしょうか。
以下は商品ネーミングの際に留意するポイントですが、そこからゲーム企画に結び付けて考えてみます。
商品実体を把握する
・物性 商品の成り立ち
どういった経緯でその企画を作ったのかを考えるといいかもしれません。
懐かしい記憶を追体験したい → VRで子供のころの遊びを体験
・機能
企画するゲームにどのような効果があるのか。
反射神経を養う → 「一瞬で決めろ!」「全部よけろ!」など
・味、色、匂い、感触などの性質・嗜好性
ゲームにはなかなか取り入れにくい要素ですが、感触が伝わるようなもの。
ぷるぷる、ふわふわ、熱い → 「ぷるぷるスライムわしづかみ」など
・形状
カタチを意識してタイトルや名前を考えられそうです。
マーケティングコンセプトの把握
自宅やオフィス、屋内か屋外か、ドライブやレジャーなどの日常のシーン
どのようなシーンでそのゲームを遊ばせたいかを意識してみましょう。
ターゲットの分析
性別、年齢層、職業別、好きな食べ物、お酒の種類など
「お酒好き〇〇さん」のようにゲームのタイトルにしてしまって伝える手もあります。
ネーミングアプローチの設定
製法、効用、イメージ、ライフスタイル、原料や味など
爽快感をウリにしたいゲームであれば、爽快、気持ちいい → 「SO-KAIKAN」
キーワード検索
ネットでキーワードを調べるのは当たり前ですが、どういったものをピックアップするかのヒントです。
人名や地名
動物や植物
自然現象
形容詞 副詞
会話語
音楽、スポーツなどの趣味の用語
自然科学の用語
IT用語
ネーミング開発
新しい名前を作り出すテクニックです。
・素ネーミング
素の言葉をネーミングに格上げする
侍が刀で戦うゲームであれば「CHANBARA」など
・足し算ネーミング
言葉を足す
「ギリギリの状態で」+「モンスターと戦うゲーム」=「ギリギリモンスターバトル」
・引き算ネーミング
略語を名前にする
「ガンシューティング」 → 「ガンシュー!」
・掛け算ネーミング
言葉と言葉を掛け合わせる
「レバガチャで」×「アタックするゲーム」=「ガチャック」
・漢字ネーミング
漢字一文字のネーミング
「禅」「理」「深」
・語呂合わせネーミング
ダジャレ的なネーミング
選択肢の「はい」を選択することで国を栄えさせるゲーム → 「肯定の野望」
・オノマトペネーミング
「キラキラ」や「ズドーン」等のオノマトペを用いたネーミング
感覚:視覚 聴覚 触覚 味覚 心労
一つの状態に対して考える:「笑い」ゲラゲラ クスクス フフフ
一つのオノトマトぺに対して考える:「キラキラ」眼 太陽 光 朝
・会話語ネーミング
呼びかけや会話を用いたネーミング
「遊ぼう!」「負けられない!」「一緒にどう?」
まとめ
ゲームタイトルや用語の「名前」をこれらのネーミングテクニックを使って
目に留まる、インパクトのあるものにできれば、魅力が伝わる企画書になると思います。
最後にネーミングのチェックポイントを参考にしてください。
ネーミングチェックポイント
・情報とイメージが表現されているか
・単純明快か
・言葉にしやすいか
・覚えやすいか
・親しみやすさはあるか
・そのもの「らしさ」はあるか
・類似するものはないか
・音の性格や感じ方