投稿日:2024/02/20

テスト用アセット準備にお困りの方へ

   

おはようございます。
エンジニアの yamamoto-mo です。

久しぶりの投稿です…随分と再開まで時間が掛かってしまいました。
いや~色々大変でして…
またぼちぼち投稿していきますので、お付き合い頂けますと幸いです。


生成AIの利用

最近勉強する機会が減ってしまっているな…と感じている事もあり、
プライベートで少しずつプログラムを書いています。

ご無沙汰だった描画に関するプログラムを作成しているのですが、
進めていく中でちょっとしたテスト用のアセットが欲しくなる時がありますよね。
え?自分で作る…?凄い…
そんな時、自分は昨今話題の生成AIによるサービスを利用して調達しています。

meshy というサービスなのですが、いや…本当凄いですね…

  • テキストから3Dアセットをスタイル指定で自動作成
  • メッシュのみアップロード、テクスチャはテキストから自動生成して張り付け
  • 画像からモデルデータを自動生成

等を行ってくれる上に、プロンプト次第ですが結構しっかり作ってくれます。
というわけで用意してみましょう。


生成AIによるアセット作成

自分は絶望感を覚えるほどアート的な事が何もできないので、
テキストからモデルデータ生成を行っています。
今回はとりあえず「地球」を作ります。

モデルデータを作成する為のプロンプト自体も
chatGPT にお願いしてしまいましょう。
餅は餅屋というやつです。

プロンプトを丸々放り込み、スタイルは Realistic を選択、
Generate をクリックします。

生成されたモデルデータを Refine します。
結果こうなりました。

プロンプトに余計なものが入っている or 足りない等がある為か、
結構な凹凸が目立ってしまっていますね。
さらにそのままのデータだと、頂点数やポリゴン数、
テクスチャの UV が大変な事になっていそうです。

とはいえ個人のテスト用途であれば十分な出来ですかね。
後はこのデータを任意のフォーマットでダウンロードするだけです。

スタイル違いで指輪アセットも作ってみました。

 


業務における生成AIの利用

上記の結果を見る限り、業務での利用はまだまだ簡単ではない気がしますね。

ただ生成物の質にかかわらず、コンテンツ制作業務で生成AIを使うとなると、
色々と気にするべき点が多く、利用には慎重にならざるを得ません。

設定によっては機密データが学習に使われてしまう事もありますし
他の方の権利を意図せず侵害してしまう可能性がある事は、
最早言うまでもないかと思います。

とはいえ生成AIという「ツール」により、非常に多くの恩恵が受けられる事も事実です。
弊社でも copilot やアシスタント的な使い方で生成AIの利用を推奨しており、
代表の川本も、専門の分野に特化したアドバイス用アプリケーションの試作を進めるなど、
様々な取り組みを行っています。

ただ、手放しで歓迎している訳ではなく、
社内でも生成AIに複雑な意見を持つスタッフもいます。
特に今回の様な 3D アセット作成まで「全てAIに任せましょう」となると、
アーティストの心中は複雑でしょうし、
職種問わず頼り方を間違えれば自分の研鑽に繋がりません。

人の創造性がなければ生成AIも成り立つ事がなかったはずですので、
AIに対する「向き合い方」や「使い方」も含めて、
最終的に重要になるのは「人である」という事を忘れてはならないと思います。

考えなしに飛び付いて受け入れる訳ではなく、頭ごなしに否定してただ遠ざける訳でもなく、
自分達のアイデアや需要に上手くはまった活用を目指していきたいですね。